2010/05/11

2006年に発表されたイグノーベル賞の文学賞が面白い

"860 Hispanic literature; 869 Portuguese" by Helder da Rocha

2006年に発表されたイグノーベル賞の文学賞が面白いです。どういう論文かっていうと『無駄に難しい単語を多用したとき、そいつは知的に見えるかどうか』っていう論文で、まずタイトルからして "Consequences of Erudite Vernacular Utilized Irrespective of Necessity: Problems with Using Long Words Needlessly." 。完全にふざけてます。Summaryも秀逸で、これ言いたいだけにこの論文書いただろって思うくらい。面白かったので思わずノリでSummary部分を翻訳してしまいました:
必要性と無関係に使用される博学な専門的用語が導く結末:不必要に長い単語を使うことにおける問題
DANIEL M. OPPENHEIMER

執筆者にとって最も奨励されている書き方は、過度に複雑な語彙の使用を避けることだ。しかしながら、大多数の学生は知的な印象を与えようとして、わざと複雑な語彙を使おうとする傾向にある。この論文ではその戦略が効果的であるかどうか、その程度について調査する。実験1-3では語彙の複雑性について扱い、語彙の複雑性と知的に見える効果の間柄には負の関係性があることを調べる。この関係性は元の小論文の質や、小論文の内容がどうであるかや、参加者が最初に期待していた度合いについては関わらない。複雑性の負の影響については、文章の読解速度(fluency)を処理することによって調べた。実験4では直接読解速度について扱い、読解が難しくなる文章はより著者が知的でないと判断されることが判明した。実験5では読解速度を遅くする要因について調査した。以上より、読解が難しくなる文章は明らかに正解であると即座に判断できなくなるため、人々は読解する手がかりの少なさから、文章をあまり信頼しなくなる。事実、文章の本質に関わらない語彙というのは過度に文章を修飾してしまい、結果としてかえって反対の方向へ影響してしまう。これらの影響や、実際の応用についても議論した。Copyright 2005 John Wiley & Sons, Ltd.
適当な翻訳で勘弁!この教授は学生の無駄に難しい言い回しを多用したレポートに飽き飽きして書いたんです。間違いない。

でも、実際こういうのってよくあるよなぁとか思います。『齟齬』『蓋然性』『慚愧』とか使われても、あんま頭良さそうに見えません。最近の例でいいますと対談の際に用いられた『写像』でしょうか。これも別にここで使わなくても、十分に説明できましたし…

やっぱりイグノーベル賞は全体的に面白いです。こういうセンス日本にはないよなぁ。羨ましい限り。

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