2007/10/06

XSIとAfter Effectsを使用した合成 part2

素材作り


今回のプロジェクトではXSIのレンダパスを利用して1つのシーンから3つの素材を生成しました。生成した素材は以下のようなものです。


マット用素材-吐き出された画像から特定の箇所(この場合はログハウス)を切り出すために使用する素材です。色が赤、緑、青と3つに分かれているのは、RGBの各チャンネルに切り出す対象を分けることで、1つの素材から3つの箇所を切り出せるようにできるためです。通常のホワイトマットと比較して3倍レンダ時間が節約されます。


アンビエントオクルージョン(Ambient Occulusion)-アンビエントオクルージョンシェーダーを使用して作られた素材です。アンビエントオクルージョンとは基本的にものが密集している部分は暗くなり、密集していない部分は明るくする計算手法のことです。上の絵を見てみると、密集している丸太の部分は黒くなっているのが分かるかと思います。
別名汚しシェーダーと呼ばれていて、単体で使うのではなく他の素材のディテールを高めるために使用する場合が多いです。


インシデンス(Incidence)-インシデンスシェーダーを使用して作られた素材です。インシデンスとは主にサーフェイスの法線ベクトルと、カメラから発射されるレイベクトルのなす角によって決定付けられるシェーダーで、サーフェイスの法線がカメラのほうを向いていれば白くなり、向いていなければ黒くなります(正確にはスカラー値で返されるので白黒関係ないんですけど)。結果、オブジェクトの境界部分は黒くなる傾向にあり、中心部分は白くなる傾向にあります。木の部分がよくその傾向を表してます。
インシデンス素材は基本的に様々な素材の補助的役割として使われる場合が多いような気がします(たとえば境界部分だけをを発光させたりとか、暗くさせたりとか)。今回は様々な用途に使えるかなーって思って作ることにしました。

それではこの3つの素材を組み合わせてログハウスを作ってみることにします。

part 3へ。

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